2011/01/06 (Thu) King murr murr [DIVE] 小魚カラー
今年最初のリリースはキングマーマーダイヴの小魚カラーです。

P103241.jpg

昨秋に西根さんとお会いした影響か、実際の魚がどういう色をしているのかにやっと興味が向いてきました。
生の魚は「特長を簡素化して際立たせる」というルアーのカラーリングとはある意味対極にあり、色が幾重にもなることで、とても落ち着いた色をしています。

染織家の志村ふくみ先生のエッセイにこうあります。

全ての植物染料の基調色も実は灰色なのである。
植物を炊き出した液の中に何が交じっているのか。
樹液か夾雑物か、アルファが交じっていて、それが全ての色彩に灰色の紗幕をかける。
植物染料の色がどこかしっとり落ち着いていると言われるのはそのためである。
科学染料のようにきっちり割り切れるものではなく、どこかに不純物が交じっているが、色そのものはそのために濁るのではなく、本来の色を際立たせる。
不純物が交じりながら純粋な色彩と言うのは一見矛盾しているようであるが、事実なのである。
この場合、色が影を宿しているといえばよいのか。
(色を奏でる/志村ふくみ)


ルアーを水の中に入れていつも思うのは「どう見ても小魚には見えない」という事です。
水のヴェールをもってしても、ルアーから「人工物の感じ」を拭うことはできません。
白人のパーティーに一人だけ日本人がいるかのように浮いて見えます。

たぶん、実際の魚にも彼女が言う「灰色」が含まれています。
それが「ルアーと生き物」を視覚的に区別させるのではないか。
その灰色はたぶん「具体的な絵の具の色」ではないように思います。
骨とか肉とか血や鱗と言った様々な素材が反応しあった結果と言ったら良いでしょうか。
いや違うか。うまく言えません。
その「灰色」をルアーで実現するにはどうすれば良いのか。
形がルアーらしかったとしても、小魚のトーンを生むことは叶わないだろうか。

こういう壮大なモチベーションをもって今回の小魚カラーに挑んだのですが、もちろん、いきなりそれが実現するはずも無く空振りに終わりました。
水の中ではやっぱりルアーです。
ただそういう色を目指してみた功徳があったのか、結果として目に新しいカラーにはなりました。
望外の手柄ってこういう事か。

出荷が近くなったらまたご案内します(1月中旬予定です)。

comment

全部いったった!
2011/01/06 19:13 | URL | メガバイトゥ [ 編集 ]

まいどです^^
オイラも全部いったりましたわぁ~~~(笑)
2011/01/07 10:18 | URL | 相棒鮎瀬 [ 編集 ]

>メガバイトゥさん / 相棒鮎瀬さん
お二方とも有難うございます!
そして恐縮です。
気合を入れて仕上げます!
2011/01/07 10:34 | URL | 六度九分 [ 編集 ]









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