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2010/11/21 (Sun) 物語のなかの釣り
はじめて小津安二郎の映画を観ました。

誰の本を読んでも、小津監督の名前はしょっちゅう出てきます。
論及頻度があまりに高いので、ずいぶん前から気にはなっていました。
内圧は上がりに上がっていた、と。
でもほら、何かご縁がないって事あるじゃないですか。
そもそも私は、年に3本くらいしか映画を観ませんし。

仕事が終わって商店街をプラプラしていたら、小津映画のDVDが目に入りました。
一本480円。
安ぅ。
勢いで「父ありき」と「戸田家の兄妹」を買いました。
帰ってさっそく「父ありき」を鑑賞。

「父ありき」はお父さんと息子の話ですが、いや~衝撃でした。
20世紀前半の日本における父子関係はホントにこんな風だったのかと勘ぐりたくなるくらい、あまりに今と違います。

「僕は中学の時からずいぶん長いあいだ お父さんと暮らすのを楽しみにして 今度こそ一緒に暮らせると思ったら また秋田県の方に決まってしまって 僕はもうお父さんと別れて暮らすのが堪らなくなったんです。」

こんな事を父親に向かって言う息子がどこに居るでしょうか。
しかも敬語で。
コントじゃなくてシリアスなシーンで。

この映画には、父子でハヤ釣りに嵩じるシーンが2度あります。
一つは良平くん(息子)が中学に入る前、お父さんから「お前、中学へ入るとなると宿舎に入らんといかんな」と告げられ、良平くんがしょんぼりするシーン。
もう一つは25歳になった良平くんが、お父さんと一緒に住みたいと切り出し(上に書いた台詞)、それを断られた後のシーン。

どちらも、父子の岐路として機能する大事な場面です。
ふと、私はここで疑問がわきました。
なんでそういうシーンに「釣り」を採用したんだろう?

今年読んだ本や観たドラマに、なぜか釣りがよく出てきました。
もちろん全てたまたまです。
私が何か説明のきかないレベルで釣りを嗅ぎ取っているのか、もしくは釣りがよほどポピュラーなモチーフなのか。
恐らくは後者でしょう。

宝島社から出ているシャーロックホームズの冒険のDVDブックでは、休暇中のワトソンがトラウトを狙うシーンがありました(ボスコム渓谷の惨劇)。
NHKでやっている世界ふれあい街歩きという番組では、スウェーデンのストックホルムの街中で、出勤前に鮭を狙うスーツ姿のビジネスマンが映っていました。
町田康といしいしんじの共著「人生を歩け」では数ページにわたって釣りにまつわる話しがあります(その昔、町田康は奥多摩にキャンプに行ったことがあるそうです、吃驚)。

どれを観ても、釣りが担うのはクッションの役割です。
「父ありき」で重い話題と釣りがセットになったのは、物語が進むために緩衝役を必要としたからでしょう。
1942年製作の「父ありき」において釣りがそういう使われ方をしていた事は、半世紀前の日本の釣りも、現代とあまり変わらない機能を有していたことを教えてくれます。

うん、釣りは優しい。

comment

「お父さんと暮らすのを楽しみにして」
とゆう一文はなんとなく解るような気がします。

私は映画は見ていませんが('▽';)ゞ
もの心付いた時には父親の顔はなかったので('▽';)ゞ


小説の釣りのシーンと言えば、私は
「愛と幻想のファシズム」を思い出します。

主人公の鈴原冬ニとゼロ(相田剣介)がサーモンフィッシングに
赴いたシーンを思い浮かべてしまいました。
ゼロはスーツに革靴という姿で水につかり、
凍傷になりそうになりながらもロッドをふり続け…。

その後、冬ニはそんなゼロを友情とも親子の愛情ともとれる
感情であった事をゼロの恋人に話したりします。
そのシーンは確かにその物語のクッションであったにも
関わらず、とても印象に残るシーンでありました。

その小説を読んだ当時、私は釣りから遠く離れていましたが、
そのシーンが、彼等の心のつながりを強くしたように思えてなりません。


なんだか、行友さんの文章を読んで
センチな気分になっちゃいましたが、
いつも、どこか文章を波に漂いながらも心にすっと小さなあとと
雰囲気のある文章に変えてしまう所に心うたれます。
んまい表現が出来なくてスイマセン('▽';)ゞ

…大郷寺さんにもそんな文才があったらばヨカタのにといつも思います(  ё  ω  ё)トオイメ

ぁ、ちびっ子マーマーはルアーの重さがMAX.6gの
トラウトロッドでも投げられますか?
非常にその辺を気にしつつ期待しております。
2010/11/21 22:37 | URL | 大郷寺かぴばら [ 編集 ]

「愛と幻想のファシズム」は初めて名前を聞く小説だったので調べてみました。
そしたら何と村上龍が書いているですね!!
村上龍と釣り! 組み合わせが意外過ぎてこれまたびっくりです。

書きながら思いつきましたが、登場するのが男同士でないと釣りをクッションとして成立させる事は難しいですよね。
仮に「父ありき」が父と娘の話だったら、この物語に釣りは出てこないだろうと思います。
このあたりの因果関係を誰かに説明して欲しいのですが、そんな事を考える暇があったら釣りに行ってしまうのが釣り人ですよね(笑

ちびっこマーマーはウェイトが9グラムほどあるので、トラウトロッドでは厳しいかもしれません、、
色々と試してみて、今のところ超スローフローティングに落ち着いているのでちょっと重めの仕様になっています!
楽しみにおまちください!
2010/11/22 17:09 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

内容からそれちゃうんですが…スウェーデン/ストックホルムといえばアブ発祥の地ではないでしょうか?
もしかしてアブの影響で釣り好きが集まってたりするんですかね?
2010/11/22 20:33 | URL | てつま [ 編集 ]

記憶があやふやだったので調べてみました!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2
アブはスウェーデンのスヴェングスタという街で創業したようです。
アブの事を誇りに思うスウェディッシュアングラーはきっと多いんでしょうね~!

ちなみに番組HPのアドレスはこちらです↓
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/detail/deai/101022.html
完全に街中です(笑
2010/11/22 21:47 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

あら~そうでしたか…
アブがエンブレムを付けるキッカケがたしか材料調達のためにストックホルムの役人と揉めたって話だったと思ったんでちょっと勘違いしてたみたいです…
2010/11/23 18:12 | URL | てつま [ 編集 ]

アブほどの歴史がある会社だと、色々と面白いエピソードがたくさんあるんでしょうね~
北欧は、というか欧州は未だ未踏の地なので、いつかは行ってみたいと思います!
その時はもちろん、アブを使ってスウェーデンを釣り歩かないと!ですよね(笑
2010/11/24 11:12 | URL | 六度九分 [ 編集 ]









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