2010/10/28 (Thu) 文系アングラーの意地
まだ宙ぶらりんなのですけれど、ルアーの使い分けについての基本的な考え方をHPに書いたので、こちらにも転載しておきます。

釣り場でルアーを選ぶ時、あなたは何を基準に使い分けているでしょうか?
ルアーの大きさでしょうか?シェイプでしょうか?
それともアクションでしょうか?色でしょうか?

雑誌などのメディアを見ていると「アピールが強い、弱い」でルアーをカテゴライズし、使い分けるのが当世のスタンダードなルアー選択のようです。

しかし、このルアー選択の方法は、ある前提に立たないと成り立ちません。

その前提とは「魚の居場所が特定できている事」です。
狭い野池や通い慣れた釣り場なら、魚の居場所は何となく分かります。
そういう時は「アピールが強い・弱い」でルアーを使い分けるところから始めれば、様々な展開を楽しめるでしょう。
ただ魚の居場所がよく分からない状態では、「アピールが強い・弱い」を試すよりも先に、やらなければならない事があります。

まず魚を探す事。
これが魚釣りの基本にして王道です。
では、魚を探す時に何を重要視するのか。

私はここ5年ほど、クランクベイトばかりを投げてきました。
その結果、釣り場について一匹目を釣るまでは、つまり魚がどこに居るのかを見つける段階では「スピードとレンジ(水深)の違い」が最も優先順位の高い「ルアー選択の基準」になりました。

平たく言えば、
同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じ水深で「ゆっくり巻くか、速く巻くか」を使い分けた方が、魚を見つけるのが早いという事です。

同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じアクションの1メートルダイバーと2メートルダイバーを使い分けた方が魚を見つけるのが早いという事です。

“どのレンジを、どのスピードで釣るか”

六度九分のルアー釣りのベースとなる考え方は「どのレンジを、どのスピードで釣るか」に集約されます。
言い換えれば、ルアーのアクションやカラーについては、魚を見つけた次の段階で考えるファクターと言えます。

では具体的に「スピードとレンジで使い分ける」とはどういう事でしょうか。
スピードについては、まずトップウォーターの釣りで考えてみます。

トップウォーターでスピードが「遅い」ルアーの代表と言えば虫系のルアーです。
虫系と呼ばれるルアーは、一ヶ所でシェイクし続けたり、ロングステイさせたりして魚を誘います。
またビッグベイトも、ステイやワンアクションといった、ゆっくりした動作で誘う事が多いため「遅いルアー」と言えます。

ここで誤解して欲しくないのですが、「遅いルアー」とはジャンルのことではありません。
そうではなく「ルアーを扱うスピード」の事です。
例えば同じペンシルベイトを使っていても、連続して首を振らせ続ければ移動するスピードは速くなります。 逆にポーズを長く取って時々首を振らせるように使えば、同じ距離を移動するのに掛かる時間は長くなり、必然的にルアーが移動するスピードは遅くなります。

しかし、先の話と矛盾するようですが、ルアーのジャンルによって適したスピードが異なるのも事実です。
例に出したペンシルベイトは扱えるスピードの幅が広いルアーですが、こういうルアーは実は稀です。
特にクランクベイトなどの「ただ巻き」で扱うルアーは、適正スピードの幅が狭いのが特徴です。
そしてその適正スピードは、ルアーのアクションと密接な関係にあります。

今月号のバサー(2010.12月号)にケビンバンダムがディープクランクを「速く巻く」という記事がありました。
ここでは、以前から主流であった「アクションが強い」ディープクランクは「ゆっくり巻く」事に向いているとあります。
しかしケビンバンダムは、あえて「アクションの弱い」ディープクランクを使うことで「速く巻く」釣りを実現させ、それが新しい点だとありました。

ここから読み取れるのは、アクションの強弱によってルアーを扱うスピードの範囲が変わると言う事実です。
このケースにおいてケビンバンダムは、ルアーをアクションで使い分けていると言うよりも、スピードで使い分けていると言ったほうが正確でしょう。

この記事からもう一つ読み取れるのは、巻き抵抗の大きなルアーは「ゆっくり扱う」ことに向き、巻き抵抗の小さなルアーは「速く扱う」ことに向いていると言う事です。

原則的にアクションの強いルアーは巻き抵抗が大きく、アクションの弱いルアーは巻き抵抗が小さくなります。
つまりアクションを変えているつもりでルアーを交換しても、気付かないうちにスピードも変化しているという分けです。

アクションとスピードが切り離して語ることのできない関係だということは、以上でご理解いただけたと思います。

私は先の文章にこう書きました。
平たく言えば、同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じ水深で「ゆっくり巻くか、速く巻くか」を使い分けた方が、魚を見つけるのが早いという事です。
この2項がほとんど同じことを言っているのは、もうお分かりだと思います。

ではなぜ、わざわざ言い直したのか。
それは、
「ルアーのスピードを変える事で、結果的にアクションが変わった」
という順序で捉えた方が、ルアーローテーションに曖昧さがなくなるからです。



ここからもう一歩踏み込んだ話を書くつもりなんですけど、時間が。。。
そもそもなんでこういう事を書いたかというと、ルアーと言えばアクションの話しばかりで、大事なところがすっぽり抜け落ちている人が少なくないと感じるからです。
と言うか私がそうだったんですよ。
何でそうなったのかを考えてみましょう。

ある種の強い発信力や影響力を持つメディアというのは、その道の「名人」を中心に回っていきます。
そりゃそうですよね。
素人の話なんか、わざわざ誰も聞こうとは思いません。
つまりメディアから発信される情報というのは、名人達のあいだで「今」一番熱いトピックが取り上げられる傾向が非常に強いわけです。
当然メディアはそのカウンターとして、初心者向けの記事も用意します。

問題はそれを「誰が書くか」という事です。
名人という存在は、初心者向けの基礎的な記事にはあまり本気でタッチしません。
んなこたぁ、当ったり前だ!と済ませるきらいがあります。

つまり「名人ではないが、初心者でもない」人が初心者に向けて情報を発信するわけです。
しかしこの「名人ではないが、初心者でもない」人の多くは名人から情報を仕入れます。
つまり「んなこたぁ、当ったり前だ!」と基礎的な部分をすっ飛ばした情報を複数抱えている人が記事を作るわけですから「基礎がすっ飛ばされたままの情報を加工して」初心者に発信される自体が常態化しているのではないかと考えられます。

こういう土壌のうえに、アクションばかりを気にする私がいたような気がします。
10年前の私に言いたいです。
「いやいやユキトモ君、ルアーはレンジとスピードやで」

comment

行友さん、ヒロイズム信者では?
DVDでも「ヒロ内藤さんが言ってました…」的な解説もされていましたよね?
かくいう私もヒロイズム崇拝者です(笑)


内藤さんのメディア関係は、バスフィッシングの基本にして一番大切な部分をじっくり解説されていらっしゃいますよね☆

この概念を踏まえた上での『六度九分』製品の解説…
ますますblogが楽しみになってまいりました!!

o(^-^)oワクワク♪
2010/10/29 19:18 | URL | さるお [ 編集 ]

まいどです^^
スピードとレンジはとても重要ですね^^
オイラの場合は、そこに釣りたいクランク!!が付加されます!!!
「これで釣りたいんじゃぁっっ!!!」「どうしてもコイツで一発いわしたいんじゃぁっっっ!!!」的な(笑
そこにはレンジやスピードをというファクターを越えたモノが存在しています。
例えば・・・・・そこのバスはワイルドハ○チが大好物!!!レンジもピッタリ、一番いいアクションのスピードでバッチリだよ^^・・・・・・。
つまらん!!!!!!(爆)
まぁ・・・確実にハンチは名作クランクですが・・・そこにコンフィデンスや「コイツで!!」という気持ちが有るか否か!!

行友さん・・・オイラの六度九分は「コイツで!!!」
なのですよ^^

マーマーで届かないなら・・・ポールアライアスばりにニーリングなのですよ!!!(爆)



2010/10/29 21:38 | URL | 相棒鮎瀬 [ 編集 ]

>さるおさん
内藤さんの発言には本当に虚飾がありませんよね!
内藤さんが伝えたい事を、ようやく自分で咀嚼できてきた感じです。

と言いつつ、私はまだ内藤さんのビデオを1本も見た事がありません(爆
みたいみたいと思いつつ、どうも機を逸してしまいます。。
何かおススメはありますでしょうか?

>相棒鮎瀬さん
鮎瀬さんはちょっと先に行きすぎですよ~!(爆
隣の人と同じ釣りをしているようで、全く違う遊びを展開していますよね。

「ワイルド○ンチ」と「ポールアライアス」と「マーマー」を例えに持ってくる時点で、普通の釣り人は絶対に追いつけません!
我道を行く鮎瀬さんに多大なるリスペクトです。 
2010/10/30 18:50 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

御返事有難うございます!

ヒロイズムを大まかに勉強できる映像として、最近のものでは『THE ANSWER』シリーズ(内外出版社)がオススメですよ♪
ざっくりではありますが、バス釣りでは無く『バスフィッシング』の本質を内藤さんが解説下さいます!
論理派とお見受けします行友さんにはピッタリのDVDかと♪

他にも、ルアージャンル別に解説された『LURE THE SPIRIT』シリーズもオススメです☆
2010/10/31 10:46 | URL | さるお [ 編集 ]

『THE ANSWER』シリーズですね!
さっそくググってみました。
3のフィールド学というのが気になりますねぇ~
時間を見つけて鑑賞したいと思います!!

ちなみに昨日の朝に釣りに行ってきたところ、レンジとスピードの重要性を再認識させられるような釣れ方をしました。
また日記に書きますね~
2010/11/01 15:31 | URL | 六度九分 [ 編集 ]









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