2010/08/15 (Sun) 釣りを教える事 (後編)
前編はこちらから → http://6d9b.blog51.fc2.com/blog-entry-464.html

ベイトタックルに初挑戦の柳生くんも、釣りになるくらいルアーが飛ぶようになり、ぼちぼち雰囲気のあるスポットにルアーが入るようになってきました。
朝のうちが勝負だからさ、バス君頼むよ。
柳生くんが投げるブラウンバックチャートの明滅を目で追いながら操船していると、とうとう40センチは下らないバスがルアーを咥えて反転するのが見えました。

「柳生くん!アワセて!」

たぶん、普段の1.5倍のボリュームで叫んだと思います。
しかし柳生くんは微動だにしません。
その2秒後、魚は「あ、間違えた」とあわててルアーを吐き出し、去りました。
あぁぁ、もったいない。いったいどうしたっていうんだ?
固まる柳生くんが言ったのは「え?アワセるって何?」の一言でした。

釣人にアドバイスをするのは案外難しいものです。
六度九分にわざわざ足を運ぶ釣り人というのは「相当にやり込んだ釣人」というケースがほとんどであり、そういう人に向かって「ああだこうだ」事細かに釣り方を指示するのは気がひけます。
「そんなこと知ってるよ」という話を繰り返されるのは、何だかバカにされているようで経験的にあまり気分がよろしくありません(ひねくれてるからさ)。

だから逆に初心者を教える時は、はっきりしたヒエラルキーが出来あがっているのでスムーズに教えやすい、ずっとそう思ってきました。
しかし全くのビギナーに釣りを教える事については、私も丸っきりのビギナーです。
問題は「柳生くんが何について分からないのかが分からない」という点にありました。

ベイトタックルの投げ方を教える場合、まずはリールのクラッチを切り、次にロッドの反発を利用して振りかぶって、ルアーを飛ばす瞬間にラインから指を離したあと、ルアーが着水する時に再びラインを抑える、と説明します。
基本はそう、確かに間違いありません。
でも環境設定が変わると、微妙に正しくなくなっていきます。
今回は「増水したカバーに潜むバスを狙う」というのがテーマでした。
つまりピンスポットを狙う釣りという事です。

なかなか岸までの距離感がつかめず、ルアーを何度も草むらに突っ込ませる柳生くんが言いました。
「岸の手前ギリギリでラインを押さえるのが難しいね」

そうかなぁ、と思いつつ自分の投げ方を確認。
…ごめんね柳生くん。
さっき教えたのとは別の事やってたよ。
私がピンスポットを狙う時は、ルアーを投げる時から着水するまでずっとラインに指を掛ける事で、飛距離の微調整をしていたんです。

昨日はこういうやり取りが何度となく繰り返されました。
あの魚が喰らい付いてきた時「アワセて!」という釣り用語を使うのではなく、ビギナーにも分かるように「巻いて!」と言うべきだったんだなぁ。

同じ過ちは繰り返すまいと緊張感を持ちつつ釣り下っていくと、再びナイスフィッシュがキングマーマーに反応してくれました。
しかし今度は着水と同時のバイトだったので、上手く針に掛からず逃げられてしまったんです。
その後は何事もなく、時間が過ぎ行きタイムアップ。

釣りって難しいね。
おじさん、来年も待ってるからね。

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