2010/03/11 (Thu) 10年先を、買わないか?
出荷を終えてホッとしたのもつかの間、あまりの売れ行きの鈍さにビックリ。
六度九分ってこんなに不人気だったっけ?
新製品なのに涙。

マーマーのトレブルフックモデルを売り出したのは2006年の7月ですが、あの時は発売後まもなくTBCの倉井さんが(お元気ですか?)利根川で優勝。 キングマーマーは西根さんや山北さんをはじめ多くの方がフックアップして下さいましたし、私も頑張ってPVを作りました。

宣伝しなくちゃモノは売れないんですね。
ユキトモは学びました、よし、宣伝だ。
という訳で今日は「ダブルフックがアンダーウォーターを侵食する」と題して一筆したためてみましょう。

昨秋、ルアーショップクニヤスの木村さんに手ほどきを受けて初めてシイラを釣りました。
シイラという魚は基本的に外洋を生き、流木などと一緒にふらふら漂うのがスタンダードなライフスタイルです。
それをフロントのトレブルフックを外したペンシルベイトで(糸絡みを減らすため)狙うのが主流のようですが、沖合いに浮かぶちょっとした流木めがけてルアーを投げながら、私は「ブラックバスがいかに障害物依存症か」という感慨に浸っていました。

ここで言う「障害物依存症」とは、単に流木とともに暮らすことではありません。
シイラが捕食する時は、流木から離れてギュンと凄まじい勢いでルアーにアタックします。
言わばライオンの「狩り」に近い捕食の方法ですが、これに対して障害物を利用して追い込み漁をするのがブラックバスです。
流木を家としつつ、その家でご飯を食べる魚を「障害物依存症」と私は呼びます。

これを言い換えると「何か引っ掛かる物があるところ」にルアーを投げるのがバス釣りとも言えそうです。
海釣りであまり主戦力にならないワームがバス釣りではよく使われますが、これは単にワームの方が柔らかくてエサらしいから釣れるという訳ではありません。
もしそうであれば、海でももっとワームが流行るはずです。
ワームが優れている点は、障害物に接触させる際の圧倒的な引っ掛かり辛さにあります。
この素地が「障害物依存症」のブラックバスとマッチしているために、バス釣りではワームが大人気という訳です。
もしシイラが「ルアーを流木に接触させた方が釣れる魚」であれば、シイラ釣りでもワームが主流になっていたでしょう。

トップウォーター専門のメーカーを見ていると、その多くがダブルフックを採用していますが、これも詰まるところはブラックバスが「障害物依存症」である事に由来します。
「水面で釣ること」をルールとして釣りを楽しむ彼らは、ルアーの選択肢が少なくならざるをえません。その中でいかに釣るかを工夫していくと、狙える場所が半減するトレブルフックを使っていては埒が明かないという訳です。

ん?と言う事はですよ。
アンダーウォーターの釣りだって、もっと根掛かりを減らすためにダブルフックが主流になっても不思議ではないですよね。 でも「根掛かり辛さ」を売りにするルアーが多い割に、現時点で大勢を占めるのはトレブルフックです。

トレブルフックが付いたルアー、例えばクランクベイトを自分でダブルフックに付け変えた経験をお持ちの方は少なくないと思います。
根掛かりが少ない方が良いですもんね。
でも実際に釣り比べてみると、圧倒的なフッキング率の低さと今ひとつ向上しない障害物回避性能にがっかりしたんじゃないでしょうか。
私はそうでした。
ダブルフックがメジャーにならないのは、トレブルフックと比べて明確な効果が出ないからという訳です。

先日、ポパイで働く友人のM木さんが湖北の住民こと長谷川さんのガイドを受けた折に、スクリューベイトやジョインテッドクローではダブルフックを付けるよりも効果的なフックセッティングがあるとのワクワク話を伺ったそうです。
これはルアーの特徴に関係があって、元から付いている各トレブルフックの前側一本をたたむと、ダブルフックに付け替えるよりもフッキング率と回避性能の向上が得られるとの事でした。

「ルアーによってベターなフックセッティングは違う」というのがこの話の勘どころです。
ささやかな経験から言えば、トレブルフックのセッティングには多少の「遊び」がありますが、ダブルフックでは針が1本少ない故に調整がシビアになります。
トレブルフックモデルのマーマーとは別に「ダブルフックモデル」をわざわざ作る必要があったのは、「根掛かり辛さ」と「フッキング率」を両立させるためです。 マーマーでそれを実現するフックセッティングは、カップリグを使い「フックを半固定状態」にして暴れを抑える事にあったわけです。
おお、無事に繋がった。

手間と時間と工夫を惜しまなければダブルフックはいくらでも活用が利くので、もしかすると今後多くのルアーのダブルフック化が進むかもしれません。
バイブレーションのダブルフック化、ジャークベイトのダブルフック化、ビッグベイトのダブルフック化、クランクベイトのダブルフック化。
コレが起きたらバス業界の強力な景気浮揚策になりますね、ははは。
あと10年もすれば、「トレブルフックっていうのが昔はあってさ」という話をしているやもしれません。

「10年先を、買わないか?」
よし、マーマーダブルフックモデルのコピーはこれでいこう。

comment

昨年の塊でダブルフックのキングマーマーを買ったものです。
ダブルフックに付け替えても効果が感じられないというのは、
全くもって同じ経験をしていましたが、フックの動きを抑えるとは目からウロコでした。今度試してみます!
そして10年先を行っているキングマーマーで釣ったら写真を送らせていただきます!
2010/03/11 14:09 | URL | ISA [ 編集 ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/03/11 19:45 | | [ 編集 ]

もしかしたら明確な使い分けっていうのがわからないのかもしれませんね。
マーマーだったらキングマーマーでもいいんじゃないか?と。
だから是非、行友さんの使い分け方法なんかを教えて欲しいです。
2010/03/11 20:22 | URL | future [ 編集 ]

「10年先」心に響きました。
エコをうたっていたフィッシングショーに疲れた僕にはありがたい言葉です。
フッコ釣りがメインになりそうですが買わせていただきたいと思います。
宝くじが当たったら「行友式日本針」つくりましょう。
2010/03/11 22:48 | URL | アベシゲル [ 編集 ]

ツィッターで宣伝しましょう!ビルダーの方、たくさんいますよ!
2010/03/11 23:51 | URL | mog [ 編集 ]

行友さんこんばんはm(__)m
色々なルアーのダブルフック化ですが、マーマーシリーズのフック半固定システムのようにできれば、可能になりそうですね。
そのようになれば、根掛かり減少に付随して飛距離アップもできますね。
未来を見据える六度九分 流石です。
でわまたm(__)m
2010/03/12 02:17 | URL | 沖田 [ 編集 ]

お久しぶりです…って、ダブルフッカーまだ出てなかったんですか!?
しかしPRは大事ですよ。認知されなければどんな商品・イベントも成功しないですから…って、イベント開いてトラウマ抱えている私が言うのもなんですが。(苦笑)
ダブルは…トリプルの安心感・使用感をどうやって崩すかが大変です。
業界的にもダブルはわかっている一握りの人にしか受けていないんですよね。
あとはフック。業界的にはまだまだ研究が進んでいないですし、職人の方が後継者不足に陥っています。一つのフックが出るまでざっと4~5年かかります。
仕方が無いのであるものを使っています。…あ、ダブルフッカーは来月あったら買います。今月は支払が厳しいんで。(苦笑)
2010/03/12 07:56 | URL | AR [ 編集 ]

まいどです^^
釣っちゃえばいいですよ!!釣っちゃえば!!!(笑)
釣りますよぉ~~~~BIGスモール&ラージラージ(笑)
2010/03/12 22:38 | URL | 相棒鮎瀬 [ 編集 ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/03/12 23:09 | | [ 編集 ]

みなさま多数のコメントをありがとうございます。

>ISAさん
ダブルフックはその癖さえ掴んでしまえば「使えるアイテム」に早変わりします。 Lリグとか、サーフェイスリグとか固定の仕方にも色々あるので、ぜひ考えうる限りのセッティングを試してみてください!
ようこそ底なし沼へ!
釣果報告も楽しみにお待ちしております。

>NGGさん
さっそくご購入頂きありがとうございました!
私が外せないカラーはチャートとシルバーです。
ただ、ザリガニが居るフィールドではdsoという赤色がメインになります。
鈴木美津男さんの記事を読んでいたら、利根川にもザリガニがけっこう居るそうなので、赤はいけると思います!(そういえば小貝川もザリガニが多いそうですね)。

>futureさん
そうですよね、あまりに解説がお座なりですよね(汗
ただ今HPにタカタカ打ちこんでおりますので、今しばらく待ってやってください!
2010/03/13 13:17 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

>アベシゲルさん
「10年先」が30年先とか60年先にならないよう、もうちょっと頑張ります(苦笑
>宝くじが当たったら「行友式日本針」つくりましょう。
これは日本と2本を掛けている訳ですね!ざぶとん!
阿部さんの出資、心待ちにしております。

>もぐさん
無精者の私にも出来ますかね?ツイッター。
最近、「人当たりは良いが、人付き合いが悪い」という自分の性格に気付いたんですが、こんな私にも出来ますかね?ツイッター。
頑張って宣伝します!

>沖田さん
100歩譲ってもバス釣りにはダブルフックの方が向いているように思えるんですが、私の未来予測は外れ続けてきたの全く当てになりません(汗
でも根掛かりが減るのは良い事ですよね~♪
2010/03/13 13:35 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

>ARさん
ダブルフックは確かにまだまだ未発達ですよね~
針職人が減少傾向にあるというのは初耳でした。
個人的にはぜひ金龍鈎さんにダブルフックを作ってもらいたいのですが、いかんせん資本が、、、
とりあえず、再び動画を撮って宣伝してみようと企んでいる今日この頃です。

>相棒鮎瀬さん
ブログでのご紹介、有難うございました!!!
しかも1匹だけ塗った黄色目が、鮎瀬さんのところに嫁いでいる事にビビりました。
季節がもう少し進めばマーマーが効いてくるので、早く暖かくなあれと祈る毎日です。

>T.EZK さん
貴重なご意見をありがとうございます。
生産にしろ、新製品のリリースにしろ、ブログの更新にしろ、ご指摘の通りもう少し安定させるべきですよね。もう5年もやっているのに未だうまくバランスがとれず、お恥ずかしい限りです。
めげずに頑張ります!!


追伸:
安倍さん、すみませんでした。
漢字を間違えていました。お詫びします。
2010/03/13 14:00 | URL | 六度九分 [ 編集 ]

慣れっこなので大丈夫ですが、「安部」であります。
2010/03/13 21:59 | URL | アベシゲル [ 編集 ]

重ねてご無礼を、、、本当に申し訳ありません。
以後気をつけます。
2010/03/15 08:38 | URL | 六度九分 [ 編集 ]









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