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2013/05/21 (Tue) 鋼派を終えて その2
福島に行って帰ってきました。
関東出張から間を空けずの出発だったので、鋼派の後編を書きそびれてしまいました。
でも大事な事は、少し時間が経った方がくっきりするものですよね。
と、オプティミストな私は思うのであります。

大会当日。
前日から降り続いた雨はほとんど上がり、そよ風が道端ののぼりをパタパタさせていました。
天気予報いわく、9時頃から晴れ。
それにあわせて強い風が吹き始めるだろうという予報でした。
チャンスは朝の穏やかな時間帯と、本格的な強風になる前のタイミングになりそうです。

午前4時には新利根川の松屋さんに到着。
すでに十数台の車が集まっていました。
お久しぶりの知り合いを見つけては久闊を叙す。
よく考えたら、鋼派でしか会わない釣り人もいるんですよねぇ。
改めてありがたい場です。

朝からべらべらいろんな人と喋ったせいか、思いのほか緊張はありませんでした。
しかし今日はなんとしても釣って帰らねばなりません。
なにせ2日も練習したんですから。

振り返ってみると、ルアービルダーをはじめてから、つまりこの9年の間、トーナメントに参加した事はほとんど無かったように思います。
少なくとも、一生懸命に取り組んだことはありませんでした。

結果の良し悪しは、状況を変える意味でとても大事です。
平たく言えば、結果が良ければ自分の話を聞いてもらえるようになりますよね。
でも結果は、一生懸命に取り組もうが、力を抜いて取り組もうがどうしても読めない部分があります。
特に釣りにおいては。
そういう前段を踏まえて、一生懸命に取り組むことしか自分を変える事はできない。
経験的にはそうです。
本当に何かを得る事ができるとしたら、それは正面からぶつかった時だけでしょう。

釣りはじめて間もなく、相応の増水と濁りが生じている事が分かりました。
ちょっと沖目に見えていた杭がぜんぜん見えないんです。
朝一番に向かったのは、新利根川下流を抜けて右手奥にある水門です。
前回の記事の魚は、どちらもそこで釣りました。
ここと川の下流域を行き来するというのが当日のプランでした。
私の釣りで魚の反応を得られたのがこの二ヶ所だったんです。

手を変え品を変えそのワンド内をぐるぐると回ったものの、まるで反応がありません。
魚が居ないはずないんだけどなぁ。
状況の変化も見込めないので、川に戻って気分を入れ替えますか。

下流の水門をくぐったあたりで、かなりのビッグフィッシュを釣られているペアに遭遇しました。
時間は7時頃だったでしょうか。
結果的にはその方達が優勝されたんですが、あとで聞いたら、その魚の時点で3匹目だったそうです。
いやはや。

入れるスペースを見つけて(川下流は人気スポットでした)私も岸を流し始めたところ、まもなく待望の一匹目が釣れました。
ここで画像を挟みたいところですが、残念ながら写真を撮り忘れていました。
心の余裕のなさが出てるでしょ。
釣れたのは7時半頃だったと思います。
ルアーはこの日のために試作を重ねたプロトタイプでした。
小さい魚でしたが、喜びと安堵が凝縮された一匹でした。

その後も例のワンドと川を行ったりきたりして、二度明確なアタリをとりましたが残念ながら釣り上げることはできませんでした。

201305126.jpg

やるだけやりきって28.5センチ。
誇れる結果にはならなかったけれども、個人的にあの魚を忘れる事はなさそうです。

そうそう、鋼派でウチのルアーを使って釣ってきて下さった方がいらっしゃいました。

201351222.jpg
カンザキさんはアンフィニッシュトゥで!

201351213.jpg
タバタさんはキングマーマーで!

こういう時に自分のルアーを選んでもらえるというのはやっぱり嬉しいもんです。
良い一日でした。

2013/05/15 (Wed) 鋼派を終えて その1
5月12日に茨城の新利根川で行われた「鋼派」というトーナメントに参加してきました。
江戸物の石名さんが主催されていて、もう6年も続いています。

鋼派の大きな特徴は二つです。
一つはハードベイト限定の釣り大会であること、もう一つは参加者の多様性です。
今でこそルアーに縛りのある大会がポピュラーになってきた感がありますが、鋼派はその先駆け的な存在だったように思います。
ガチガチのトーナメンターから、いわゆるトッパーと呼ばれる人、クランクマニア、私のようなルアービルダーまで参加者がごった煮になっているところもかなり面白いです。
小さいハンドコンの人と、24ボルトの高速エレキ艇が同じ土俵で競うってなかなかありませんよね。

私はこの鋼派に過去3回参加しました。
最初の年は吉田幸二さんと、残りの2回は釣友であるヨシヤマさんと一緒の船に乗りました。

で、ですね。
その3回のうち、一匹の魚すら釣ることができなかったという、苦い苦い思い出があるのですよ。
私にだってプライドっちゅうもんがあります。
そういう訳で、今年はきちんとプラクティスをして挑もうと心に決めていました。

新利根川のだいたいのイメージをもとに、使えそうなルアーを用意して挑んだ10日金曜日。

P5104021.jpg

まずは、鋼派を想定して作ったルアーを色々なエリアで試しました。
簡単に言えば、アフターでトップに出きらない魚を狙う釣りです。
ちょこちょこチェイスやバイトがあり、試作中のルアーで一匹キャッチもしたものの、想定していた魚が全く反応しないということが分かってアワアワしてしまいました。
岸際でないと成立しづらいのに、良い魚があまり岸際に寄っている感じがなかったんです。
goowで釣った写真の魚も、プリスポーンを思わせる魚でした。

プランを白紙に戻し、新たな魚を探した11日土曜日。
この日は朝から雨でした。
ボートハウス松屋のおじさんいわく、雨が降ると休日でも目に見えてお客さんが少ないそうです。
雨が降ると釣りに行きたくなる私としては意外な感じがしましたが、濡れるのが面倒だと感じる人が多いんでしょうかね。
狙い目ですよこれは。

閑話休題。
雨量が少なかったせいか、釣り始めた午後の時点では前日と水が変わったという印象はあまりありませんでした。
上向きの状況を想定していたものの、思いのほか反応が鈍くもどかしい展開が続くなか、ようやく大きなヒントとなる一匹が釣れました。

P5114023.jpg

今回の遠征での最大魚となる42センチでした。
ルアーはT.Hタックルさんのホバリングブライス70です。
この魚をきっかけに、試作したルアーで同様の使い方を試したところ、ポツポツと反応が出始めました。

P5114027.jpg

キャットフィッシュも釣れました。
どうにか日曜日の釣り方が定まって一安心、と思ったのもつかの間。
松屋さんに帰る途中で、ずいぶん川が流れ始めている事に気付きました。
うー、明日はどうなっちゃうんだろう(つづく)。

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